こんにちは。まないたの・・・ 運営者の「mana」です。
憧れのストウブ鍋を手に入れたけれど、使い始めのシーズニングで失敗してしまい、鍋底がべたべたになってしまったり、焦げ付きやすくなって困っていませんか。
一生モノと言われるストウブですが、お手入れの頻度や正しいやり方がわからず、洗剤を使っても良いのか、錆びが出たらどうすれば良いのかと不安になることも多いものです。
実は、私自身も最初は火加減や油の量がわからず、キッチンペーパーが張り付いてしまったりと、何度も試行錯誤を繰り返しました。
でも大丈夫です。鋳物ホーロー鍋は、正しい手順でリセットすれば何度でも蘇ります。
この記事では、シーズニングがうまくいかない原因と、誰でも簡単にできるリカバリー方法について、私の経験を交えてお話しします。
- シーズニング後に鍋がべたべたしてしまう主な原因
- 失敗したシーズニングをきれいにリセットする具体的な手順
- 焦げ付きや錆びが発生したときの緊急対処法
- 毎日のお手入れ頻度と適切な油の選び方
ストウブのシーズニングで失敗する主な原因

ストウブのシーズニングは、鍋の寿命を延ばし、料理を美味しくするための大切な儀式のようなものです。
しかし、手順を少し間違えるだけで、逆に使いにくい鍋になってしまうことがあります。
ここでは、多くの人が陥りがちな失敗の原因を詳しく紹介していきます。
まずは原因を知ることで、次回の成功率がぐっと上がりますよ。
べたべたするのは油の量が多すぎる
シーズニングをした後に鍋肌がどうしても「べたべた」してしまう場合、その最大の原因は塗布している油の量が多すぎることにあります。
私も最初は「油をたっぷり染み込ませたほうが、食材がくっつかなくなるはず」と思い込み、鍋底に油が溜まるほど塗ってしまっていました。
しかし、これは大きな間違いなんです。
鋳物ホーロー鍋の表面にある微細な凹凸(ポア)を埋めるには、本当にごく薄い油の膜があれば十分です。
油が厚すぎると、加熱しても完全に重合(ポリマー化)せず、酸化した油がガムのように粘着質になって残ってしまいます。
これが冷えた後に「べたつき」として現れるのです。
次回からは、キッチンペーパーに少し油を含ませたら、それを別の乾いたペーパーで「拭き取る」くらいの感覚で、極限まで薄く塗り広げてみてください。
光にかざして、うっすらと艶がある程度がベストです。
加熱不足で煙が出ていない

油を塗った後の「加熱工程」も、シーズニングの成功を左右する重要なポイントです。
もしシーズニング後に被膜が弱かったり、すぐに剥がれてしまったりする場合は、加熱不足が原因かもしれません。
シーズニングは単に油を乾かしているのではなく、熱によって油を化学変化させ、硬い被膜を作ることが目的です。
そのためには、油の「煙点(発火しない程度に煙が出る温度)」までしっかりと温度を上げる必要があります。
弱火でなんとなく温めているだけでは、油は液体のまま鍋肌に乗っている状態と変わりません。
換気扇を「強」にして、鍋から白い煙がうっすらと立ち上るまで、弱火〜中火でじっくりと加熱してください。
IHの場合は急激な温度上昇を避けるため、弱火から徐々に温度を上げていくのがコツです。
煙が出始めてから数分間加熱し続けることで、しっかりとした保護膜が形成されます。
キッチンペーパーで拭き取れていない

意外と見落としがちなのが、油を塗ったり拭き取ったりする際に使用するキッチンペーパーの質と拭き取り加減です。
安価なキッチンペーパーやティッシュペーパーを使用すると、鋳物特有のザラザラした表面に繊維が引っかかり、白いモロモロとしたゴミが鍋に残ってしまうことがあります。
これが油と一緒に焼き付くと、見た目が悪いだけでなく、焦げ付きの原因にもなりかねません。
繊維が残ったまま加熱すると、炭化して黒い粒々になり、料理に混入してしまう可能性があります。
また、「拭き取り不足」も失敗の元です。
「油を塗る」という意識よりも、「油を塗った後に、乾いたペーパーで完全に拭き取る」という意識を持つほうがうまくいきます。
拭き取っても微細な凹凸には油が残っているので安心してください。
私はいつも、毛羽立ちにくい「キッチンタオル」や、使い古した清潔な綿の布切れ(ウエス)を使うようにしています。
これだけで仕上がりの滑らかさが段違いになりますよ。
食用油の種類が適していない

シーズニングに使う油なら何でも良いと思っていませんか?
実は、油の種類選びも成功の鍵を握っています。
一般的にシーズニングに向いているのは「乾性油」と呼ばれる、空気中で固まりやすい油です。
例えば、亜麻仁油などが有名ですが、これらは少し高価ですし、独特の匂いがある場合もあります。
一方で、オリーブオイルは「不乾性油」に分類され、固まりにくいため、シーズニングにはあまり向きません。
オリーブオイルを使うと、いつまでもベタベタ感が残ることがあるのはこのためです。
私たちのような家庭での日常使いにおすすめなのは、入手しやすく癖のない「サラダ油」です。
適度に固まりやすく、コストパフォーマンスも良いので、気兼ねなくお手入れに使えます。
もしこだわりのある方は、グレープシードオイルなどもサラッとしていて使いやすいですよ。
ごま油は香りが強いので、次に作る料理を選んでしまう点に注意が必要です。
洗剤で洗う頻度が高すぎる

「使い終わったら毎回洗剤で洗わないと気が済まない」という綺麗好きな方ほど、シーズニングの効果を長持ちさせられない傾向にあります。
本来、シーズニングによって作られた油膜は、洗剤を使うことで徐々に薄くなってしまいます。
もちろん、油汚れがひどい場合や匂いが強い料理を作った後は、中性洗剤を使ってしっかり洗っても構いません。
ストウブは鉄のフライパンほど神経質にならなくて良いのが魅力でもあります。
しかし、お湯だけで汚れが落ちるような軽い煮込み料理の後などにも毎回ゴシゴシと洗剤で洗っていると、せっかく育った油膜(ブラック・マット・エマイユ加工に馴染んだ油)をリセットし続けることになります。
私は、汚れが軽い時はお湯とたわしで洗い、水分を飛ばした後に薄く油を塗るだけにしています。
こうすることで、鍋がどんどん黒光りして使いやすくなっていきますよ。
洗いすぎは鍋の成長を止めると覚えておいてください。
ストウブのシーズニング失敗を解決する方法

「もうべたべたになってしまった」「焦げ付きが取れない」と諦めないでください。
ストウブのような鋳物ホーロー鍋は、何度でもリセットしてやり直すことができます。
ここからは、失敗してしまった状態から、新品同様の使いやすい状態に戻すための具体的なリカバリー方法をご紹介します。
べたつきがあるならやり直しをする
鍋の内側や外側が触るとペタペタ・ネチャネチャする場合、それは酸化した油の膜が厚く残ってしまっている証拠です。
この上からさらに油を塗っても状況は悪化するだけなので、一度思い切ってシーズニングをやり直す(リセットする)のが一番の近道です。
まずは、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、重曹を大さじ2〜3杯ほど入れて弱火で10分ほど煮立たせます。
重曹のアルカリ成分が、酸化して固まった油汚れを分解してくれます。
お湯が冷めるまで放置した後、中性洗剤とスポンジを使って丁寧に古い油膜を洗い流してください。
一度完全に「すっぴん」の状態に戻して乾燥させてから、再度「薄く油を塗る→加熱する→冷ます」というシーズニングの基本工程を行いましょう。
手間はかかりますが、このリセットを行うことで、嘘のようにツルツルの表面が戻ってきます。
焦げ付きを落としてリセットする

カレーやシチューなどを温め直した際に、鍋底を焦がしてしまった経験はありませんか?
無理に金たわしなどで擦ると、大切なホーロー加工(エマイユ加工)を傷つけてしまう恐れがあります。
頑固な焦げ付きには、先ほども登場した重曹が特効薬です。
焦げが隠れるくらいの水を入れ、重曹を溶かして沸騰させます。
そのまま火を止めて一晩放置してみてください。
翌朝には焦げがふやけて、スポンジで撫でるだけでペロッと剥がれるようになります。
焦げを落とした後の鍋肌は油分が抜けて乾燥している状態(カサカサして白っぽくなっていることが多いです)なので、必ずシーズニングを行って潤いを与えてあげてください。
焦げ付きはホーローの大敵ですが、正しい対処法を知っていれば怖くありません。
錆びが発生したときの対処法
久しぶりにストウブを使おうとしたら、鍋の縁(リム)の部分に赤茶色の錆びが出ていることがあります。
これはストウブの構造上、どうしても発生しやすい現象です。
ストウブの縁の部分は、ホーロー加工が薄くなっていたり、鋳鉄が露出していたりするため、水分が残っていると錆びやすくなります。
もし錆びてしまっても、慌てずに以下の手順で対処してください。
- 食器用洗剤とスポンジで錆びを洗い落とす(頑固な場合はクレンザーを少量使用してもOK)
- 水分を完全に拭き取り、弱火にかけて乾燥させる
- キッチンペーパーに油を含ませ、錆びていた部分に重点的に塗り込む
錆びは人体に有害なものではありませんが、放置すると進行してしまいます。
特に保管する際は、縁の部分に薄く油を塗っておくことで、湿気による錆びを防ぐことができます。
私は100円ショップで買った小さなシリコンブラシを使って、縁にササッと油を塗るのを習慣にしています。
鍋の内側が白い場合の対応
長く使っていると、鍋の内側(黒い部分)が白っぽくカサカサしてくることがあります。
これは「ミネラル分の付着」か「油分不足」のどちらかが原因であることが多いです。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が蓄積して白くなっている場合は、お酢やクエン酸を入れたお湯を沸かすことで綺麗に取れます。
アルカリ性の汚れ(ミネラル)には酸性が効くのです。
一方、単に油分が抜けて乾燥しているだけの場合は、料理の仕上がりに影響が出やすくなります。
食材がくっつきやすくなったと感じたら、それは鍋からの「保湿してほしい」というサインです。
たっぷりの油を使って揚げ物をするのも良いメンテナンスになりますし、通常のシーズニングを行うだけでも黒々とした艶が戻ります。
お肌のお手入れと同じで、潤いを与えてあげることが大切ですね。
毎回のシーズニングは不要なのか
「ストウブを使うたびにシーズニングをしなければならないのですか?」という質問をよく見かけますが、結論から言うと毎回のシーズニングは必須ではありません。
頻繁に(例えば週に数回)ストウブを使って料理をしているのであれば、料理に使われる油が自然と鍋に馴染んでいくため、わざわざシーズニングをする必要はないのです。
ただし、洗剤を使って念入りに洗った後や、長期間使わずに保管する場合、または鍋肌の艶がなくなってきたと感じたタイミングでは行うことをおすすめします。
あまり神経質になりすぎず、「鍋肌が乾燥しているな」と感じたときにお手入れするくらいのスタンスで十分です。
ストウブは頑丈な鍋ですから、日々の料理にガシガシ使ってあげることこそが、一番のメンテナンスになります。
ストウブのシーズニング失敗を防ぐまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
ストウブのシーズニングで失敗しないためのポイントは、実はとてもシンプルです。
【成功のための3ヶ条】 油は「塗る」のではなく「拭き取る」つもりで極薄く。 煙が出るまでしっかり加熱して油を定着させる。 失敗しても重曹でリセットできるから恐れない。
私も最初は失敗ばかりでしたが、コツを掴んでからは、黒光りする鍋を見るのが楽しみになりました。
シーズニングというひと手間を加えることで、愛着も湧きますし、何より料理が格段に美味しくなります。
もし今、お手元のストウブがべたついていたり焦げ付いていたりしても、ぜひ今日ご紹介した方法でリセットしてみてください。
あなたのストウブが、頼れる相棒としてキッチンで輝き続けることを願っています。

