世界的な刃物ブランドとして知られるヘンケルス。
しかし、愛用している方から「ヘンケルス包丁が切れない」という悩みを聞くことがあります。
最初は切れ味抜群だったのに、なぜ切れなくなるのか、その原因が気になる方も多いでしょう。
ステンレス鋼の特性と「切れ味の持続性」の関係や、ヘンケルス包丁は切れないという口コミに見る切れ味の評価についても気になるところです。
また、ヘンケルスの包丁が切れないと感じる原因とは何なのか、もしかして切れないのは偽物だから?と不安になるかもしれません。
この記事では、ヘンケルス包丁の見分け方のポイントから、ヘンケルス包丁の寿命はどれくらいなのか、そして包丁の寿命を延ばすお手入れ方法まで、詳しく紹介します。
ヘンケルス包丁が切れないときの家庭での研ぎ方、ヘンケルスに合うおすすめの砥石・シャープナー、そして、さらに切れなくなる間違った研ぎ方も紹介します。
切れない状態を放置せず、正しいケアで切れ味を復活させましょう。
これから購入を検討している方へ、ヘンケルス包丁のおすすめモデルもご紹介します。
- ヘンケルス包丁が切れなくなる主な原因
- 口コミやステンレス鋼の特性から見る切れ味の実際
- シャープナーや砥石を使った正しい研ぎ方とNGな研ぎ方
- 包丁の寿命と、それを延ばすためのお手入れ方法
ヘンケルス包丁は切れない?考えられる原因

- ヘンケルスの包丁が切れないと感じる原因とは?
- 最初は切れ味抜群だったのに…なぜ切れなくなるのか
- ステンレス鋼の特性と「切れ味の持続性」の関係
- ヘンケルス包丁は切れない?口コミに見る切れ味の評価
- 切れないのは偽物だから?見分け方のポイント
ヘンケルス包丁が切れないと感じる原因とは?
ヘンケルスの包丁が切れないと感じる主な原因は、「刃先の摩耗」と「小さな刃こぼれ」、そして「誤った研ぎ方」が考えられます。
どんなに高品質な包丁でも、毎日の調理で食材とまな板に接することで、刃先は少しずつ丸く摩耗していきます。
また、冷凍食品や魚の骨、かぼちゃの種など、硬い食材を無理に切ろうとすると、目には見えにくい微細な刃こぼれ(刃欠け)が生じることがあります。
これが切れ味を鈍らせる大きな原因となります。
さらに、ドイツの刃物メーカーは伝統的に、切れ味の鋭さ(鋭利さ)よりも、刃が欠けにくいこと(堅牢性)を重視する傾向がありました。
日本の包丁のような繊細な切れ味を基準にすると、購入時の状態が「切れない」と感じる可能性もゼロではありません。
ただ、現在はヘンケルス製品の多くが日本市場向けに調整・製造されており、切れ味も非常に高く評価されています。
硬い食材への使用は避けましょう
冷凍食品や硬い骨などを切ることは、刃こぼれの最大の原因です。
これらの食材には専用の包丁を使うか、適切に解凍してから切るようにしてください。
最初は切れ味抜群だったのに…なぜ切れなくなるのか

購入したばかりの頃は、トマトも鶏皮もスムーズに切れていたのに、数ヶ月使うと切れ味が落ちてきた、と感じるのはごく自然なことです。
これは、前述の通り、日々の使用による刃先の摩耗が蓄積した結果です。
包丁の切れ味とは、非常に薄く鋭利な刃先が食材に食い込むことで生まれます。
使用頻度が高ければ高いほど、刃先は摩擦によって丸くなり、食材に食い込みにくくなります。
これが「切れ味が悪くなった」と感じる正体です。
特に、ステンレス製の包丁は錆びにくい反面、鋼(はがね)の包丁に比べて刃先が摩耗しやすい特性を持つものもあります。
切れ味が落ちたと感じたら、それは包丁の寿命ではなく、「研ぎ直しのサイン」です。
ステンレス鋼の特性と「切れ味の持続性」の関係

引用:ツヴィリング公式
ヘンケルス包丁の多くは、高品質なステンレス鋼で作られています。
ステンレス鋼の最大のメリットは、炭素鋼(鋼)に比べて圧倒的に「錆びにくい」ことです。
これにより、日常のお手入れが非常に簡単になります。
一方で、切れ味の「鋭さ」や「持続性」においては、鋼に軍配が上がることが一般的でした。
鋼は硬く焼き入れできるため、鋭利な刃をつけやすく、その切れ味が長持ちしやすいのです。
ただし、鋼は非常に錆びやすいため、使用後はすぐに水分を拭き取るなど、丁寧なメンテナンスが不可欠です。
ヘンケルスの技術「フリオデュア®」
ヘンケルスの上位ブランドであるツヴィリングでは、「フリオデュア®」と呼ばれる独自の焼き入れ技術(超低温処理)を採用しています。
これにより、ステンレス鋼の組織を均一化し、錆びにくさと高い硬度(切れ味の持続性)を両立させています。
ヘンケルスブランドの包丁も、この長年の技術蓄積を基に、家庭用として最適なバランスのステンレス鋼材が使用されています。
このように、ステンレス鋼は「錆びにくさ(手入れの容易さ)」と「切れ味の持続性」がトレードオフの関係にありましたが、近年の製鋼技術の進歩により、ヘンケルス製品は両方を高いレベルで実現しています。
ヘンケルス包丁は切れない?口コミに見る切れ味の評価

「ヘンケルス 包丁 切れない」と検索すると不安になるかもしれませんが、実際のユーザーの口コミや評価を調査すると、「切れない」という否定的な意見は少数派です。
多くの口コミでは、以下のような肯定的な評価が見られます。
- 「トマトが潰れずに薄くスライスできる」
- 「鶏肉の皮がストレスなく切れるようになった」
- 「この価格でこの切れ味なら大満足」
- 「オールステンレスで衛生的かつ、よく切れる」
一方で、「期待していたほどの切れ味ではなかった」「すぐに切れ味が落ちた」といった声も存在します。
これらの原因の多くは、前述した刃先の摩耗や、不適切なメンテナンス(食洗機の多用や研ぎ不足)にあると考えられます。
ヘンケルスは世界中で愛用されるブランドであり、その品質は確かです。
適切な手入れさえすれば、長く快適な切れ味を提供してくれます。
切れないのは偽物だから?見分け方のポイント

ヘンケルスのような有名ブランドには、残念ながら偽物が存在するリスクが常に伴います。
もし購入した包丁の切れ味があまりにも悪い場合、偽物である可能性もゼロではありません。
ただし、ヘンケルスは比較的購入しやすい価格帯のモデルも多いため、偽物が市場に大量に出回っている可能性は低いと考えられます。
偽物を避けるための見分け方のポイントは以下の通りです。
| チェック項目 | 偽物の特徴(疑わしい点) | 
|---|---|
| ロゴ・刻印 | ロゴの(一人マークまたは二人マーク)の線がぼやけている、または刻印が浅く雑。 | 
| パッケージ | 箱が薄っぺらく安っぽい。印刷が不鮮明。 | 
| 製品の重量・質感 | 手に持った時に、本物と比べて不自然に軽い、または質感がチープ。 | 
| 販売価格 | 正規の価格と比べて、極端に安い価格で販売されている。 | 
| 販売店 | 公式サイトや正規代理店(大手百貨店、専門店)以外、出所の不明なオンラインショップ。 | 
最も確実なのは「正規販売店」での購入
偽物を避ける最も簡単で確実な方法は、ツヴィリング J.A. ヘンケルスの公式サイト、直営店、または正規取り扱いが明記されている大手百貨店や家電量販店、Amazonなどの公式ショップで購入することです。(ツヴィリング公式サイト)
信頼できる場所から購入すれば、偽物の心配はまずありません。
ヘンケルス包丁が切れない時の正しい対処法

- ヘンケルス包丁が切れないときの家庭での研ぎ方
- ヘンケルスに合うおすすめの砥石・シャープナー
- さらに切れなくなる間違った研ぎ方
- ヘンケルス包丁の寿命と延ばすお手入れ方法
ヘンケルス包丁が切れないときの家庭での研ぎ方
包丁が切れなくなったと感じたら、研ぎ直しのタイミングです。
ご家庭での研ぎ方には、主に「シャープナー(簡易研ぎ器)」を使う方法と、「砥石」を使う方法があります。
シャープナー(簡易研ぎ器)
最も手軽な方法です。
特に初心者の方におすすめします。
ヘンケルスからも専用のシャープナーが販売されており、溝に包丁をセットして、手前に数回引くだけで、切れ味を簡易的に回復させることができます。
ポイントは、角度を気にする必要がないことです。
ただし、これは刃先を荒らして一時的に引っかかりを作る方法に近いため、砥石で研いだような滑らかな切れ味にはならず、切れ味の持続性も短めです。
砥石
本格的に切れ味を復活させ、それを長持ちさせたい場合は、砥石の使用が最適です。
ステンレス包丁も問題なく研ぐことができます。
- 砥石を水に浸します(製品の指示に従ってください)。
- 砥石を平らな場所に置き、包丁を砥石に対して15~20度程度の角度(10円玉2枚分程度)に保ちます。
- その角度をキープしたまま、刃先全体を均等に研ぎます。
- 刃先に「カエリ(刃先のめくれ)」が出たら、反対側も同様に研ぎます。
- 最後に両面のカエリを軽く取って終了です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、数回練習すればコツをつかめます。
研ぎ方がわからない場合は、公式の動画などを参考にすると良いでしょう。
ヘンケルスに合うおすすめの砥石・シャープナー

引用:ツヴィリング公式
ヘンケルス包丁のメンテナンスには、純正のシャープナーや砥石を使用するのが最もおすすめです。
なぜなら、メーカーは自社製品の刃の鋼材や、最適な刃付けの角度(ヘンケルスは両刃が基本)を熟知しており、それに合わせて研ぎ器を設計しているためです。
相性を心配する必要がありません。
ヘンケルス・ツヴィリングの純正研ぎ器
- ツヴィリング ツインシャープ プラス 手軽さを重視する方におすすめの簡易シャープナーです。セラミックとスチールの2段階で研ぎ分けられます。
- ツヴィリング Vエッジシャープナー 簡易型でありながら、砥石で研いだような仕上がりを目指せる高性能シャープナーです。角度を自動で最適に保ってくれます。
- ツヴィリング 砥石 本格的に研ぎたい方向けに、#1000の中砥石や、より細かな仕上げ砥石もラインナップされています。
楽天市場:ZWILLING J.A. HENCKELS楽天市場店
もちろん、他社製の砥石(#1000程度の中砥石)でも問題なく研ぐことは可能です。
さらに切れなくなる間違った研ぎ方

せっかく研いでも、方法が間違っていると、かえって切れ味を悪化させてしまうことがあります。以下の点に注意してください。
やってはいけないNGな研ぎ方
- シャープナーで前後にゴシゴシ往復させる 
 シャープナーは基本的に「手前に引く」一方向で使用します。
 往復させると刃先を痛め、刃こぼれの原因になります。
- 研ぐ角度が安定しない(砥石の場合) 
 15~20度の角度を固定できず、研いでいる最中に角度が変わってしまうと、刃先が丸くなってしまい、永遠に鋭い刃がつきません。
- 凹んだ砥石を使い続ける 
 砥石は使っていると中央が凹んできます。
 凹んだ砥石では刃先全体を均一に研ぐことができず、歪んだ刃になってしまいます。
 定期的に「面直し砥石」で平らに修正する必要があります。
- 荒すぎる砥石(荒砥)で終える 
 荒砥(#400以下など)は、大きな刃こぼれを直すためのものです。
 荒砥で研いだだけでは刃先がギザギザになり、滑らかな切れ味にはなりません。
 必ず中砥石(#1000程度)で仕上げる必要があります。
ヘンケルス包丁の寿命はどれくらい?

ヘンケルス包丁の寿命は、一概に「何年」と断言できません。
なぜなら、適切な手入れを続ければ、10年、20年、場合によっては30年以上使い続けることが可能だからです。
包丁の寿命とは、主に以下の状態を指します。
- 研ぎを繰り返して刃幅が極端に細くなった 
 研ぐたびに包丁はわずかにすり減っていきます。
 長年使い続けると、三徳包丁がペティナイフのように細くなり、食材を切るのに不便になった時が寿命の一つです。
- 柄(ハンドル)が破損した 
 木製の柄の場合は腐食や割れ、樹脂製や一体型でも、接合部がぐらついたり、大きなヒビが入ったりした場合は、安全上の問題から寿命と判断されます。
- 大きな刃こぼれができた 
 研ぎで修正できないほどの大きな刃こぼれができた場合も、寿命と言えます。
前述の通り、単に「切れ味が落ちた」状態は寿命ではありません。
ヘンケルスの包丁は耐久性に優れた高品質な鋼材を使用しているため、研ぎ直すことで切れ味は何度でも復活します。
包丁の寿命を延ばすお手入れ方法

お気に入りのヘンケルス包丁を長く愛用するためには、日々の基本的なお手入れが最も重要です。
使用後の「洗浄」と「乾燥」、そして「適切な保管」が鍵となります。
洗浄のポイント
- 使用後は、食材の酸や塩分が残らないよう、なるべく早く中性洗剤と柔らかいスポンジで洗ってください。
- 食洗機の使用は、基本的には推奨されません。(オールステンレスで食洗機対応モデルもありますが)高温のお湯や強力な水流、他の食器との接触により、刃先が痛んだり、柄が劣化したりする原因になるためです。
- 洗う際は、スポンジで刃を握るように持つと危険です。
 峰(背中側)からスポンジを当てて洗うようにしましょう。
乾燥と保管のポイント
- 洗浄後は、すぐに乾いた布巾で水気を完全に拭き取ってください。
 ステンレスでも、水分が残っていると微細な錆び(もらい錆びなど)の原因になります。
- 保管場所は、高温多湿なシンク下などは避け、風通しの良い場所が理想です。
- 包丁差しやマグネット式のナイフラックに、他の金属製品と触れ合わないように保管してください。
ヘンケルス包丁が切れない人へのおすすめ

引用:ツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン公式オンラインショップ楽天市場店
もし今、お持ちのヘンケルス包丁が「切れない」と感じているなら、買い替えを検討する前に、まずは正しい研ぎ直しを試してみてください。
純正のシャープナーを使うだけでも、切れ味は見違えるほど改善する場合があります。
「自分では研げない」「砥石を使っても切れない」という場合は、専門の研ぎ直しサービス(ツヴィリング公式でも受け付けています)に一度出してみるのも良いでしょう。
プロが研ぎ直すことで、包丁本来の切れ味が戻ってくるはずです。
それでも改善しない場合や、柄の劣化などで買い替えを検討している方には、ヘンケルスブランドから以下のようなモデルがおすすめです。
- ミラノα シリーズ 
 刃からハンドルまで一体成型のオールステンレスモデル。衛生的で洗いやすく、スタイリッシュなデザインが人気です。
- HIスタイル エリート シリーズ 
 手にフィットする握りやすいハンドル形状が特徴。
 カラーバリエーションも豊富で、コストパフォーマンスに優れています。
また、もしご予算に余裕があれば、ヘンケルスのヘリテージを受け継ぐ上位ブランド「ツヴィリング(双子マーク)」の包丁も、一生モノの道具として非常におすすめです。
楽天市場 ミラノα シリーズ HIスタイル エリート シリーズ
ヘンケルス包丁が切れないを総括
この記事のポイントをまとめます。
- ヘンケルス包丁が切れない主な原因は刃先の摩耗や小さな刃こぼれ
- 切れ味が落ちたのは寿命ではなく研ぎ直しのサイン
- ステンレス鋼は錆びにくいが日々の使用で摩耗はする
- 口コミでは「切れない」という声は少数派で「よく切れる」と高評価
- 偽物の可能性は低いが正規販売店での購入が最も安全
- 家庭での研ぎ方は手軽なシャープナーか本格的な砥石
- シャープナーは角度を固定でき初心者におすすめ
- 砥石は15~20度の角度を保って研ぐと鋭い切れ味が復活する
- 研ぎ器は自社製品の特性を熟知した純正品がおすすめ
- シャープナーの往復がけや角度が不安定な研ぎ方はNG
- 凹んだ砥石を使い続けると正しく研げない
- ヘンケルス包丁の寿命は手入れ次第で10年以上と非常に長い
- 寿命とは研いで刃幅が細くなった時や柄が破損した時
- 寿命を延ばす秘訣は使用後の「洗浄」「乾燥」「適切な保管」
- 食洗機は非推奨、手洗いが包丁を長持ちさせる
- 切れない場合はまず研ぎ直しを試し、買い替えならミラノαなどがおすすめ
 
  
  
  
  
